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2022.9. 2
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【開催報告】9月1日防災の日に考える。Be-A Japanが中高一貫男子校で生理セミナーを初開催!「性差にとらわれず誰もが生きやすい社会のために、今、知っておくべき“生理”のこと」

超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」を展開する株式会社Be-A Japan(本社:東京都渋谷区神宮前、代表取締役:髙橋くみ、取締役:山本未奈子)は、「防災の日」にあたる2022年9月1日、本郷中学・高等学校(以下、本郷学園)の社会部にて、男子校初*となる生理セミナーを開催いたしました。
当日は、交流のある品川女子学院高等部、成蹊高等学校等、近隣の学校の生徒を含む、総勢32名程の中高生男女に参加いただき、開催日である「防災の日」にちなみ、防災視点から考える「生理」について共に考え、学びました。
*2022年9月2日現在 当社調べ


・災害時の「生理」、99.4%の方が不安を感じると回答
Be-A Japanが実施したアンケートによると実に99.4%の方が「災害避難時に生理が重なった場合、不安を感じる」と回答。


(2022年8月 315名が回答)
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000060583.html


日常生活でさえも、「漏れてしまわないか」「取り替えるタイミングはいつか」と、多くの女性が気を遣って生理期間を過ごしている中、避難生活といったさらに不便な環境において、生理が重なってしまうことによる心身のストレスは、想像を超えるものです。
女性の視点に立った支援の重要性を誰もが知ることが、いざという時に性別を越えて助け合える社会の一歩になると考え、フェムテック企業としてその認知を広げることに強い使命感を感じています。


防災の日をきっかけに、非常時(災害時)、生理のある女性はどんなことに困り助けを求めているのか、そして防災力をあげるために何ができるのかを、未来を担う中高校生たちと共に考える機会となりました。


・なぜ今、男子中高生が「生理」を学ぶべきなのか?Be-A Japanが生理セミナーを継続する理由。
Be-A Japanは、タブー視されがちな「生理」について、社会で生活するすべての人が知っておく必要があると考えています。
なぜならば、私たちは社会生活において、必ず支え合い、必要とし合う場面が出てくるからです。
将来同僚になるかもしれないし、パートナーになるかもしれない、親になるかもしれない。生理を経験しながら生活している人は、家族や身近にいるのです。


「経験しているから」「していないから」と境界線を引くのではなく、知らないことを知るためのきっかけや場面を作ること、そして、知りたいと思う気持ちをサポートすることが私たちの役割です。
生理はタブーじゃない、怖がる必要もない。男子生徒の皆さんがこれからの社会を担う当事者として、女性の体に起こる変化を学び、「生理」について知ることは、性差にとらわれない誰もが生きやすい社会をつくるきっかけになるのではないでしょうか。


学校では、性教育は数時間しか設けられておらず、教科書のほんの数ページ学ぶ程度、知りたくても知りえないのが現実です。
また、インターネット上で様々な情報を得られる一方、本当に信頼してよい、学ぶべき情報を探し出すのに苦労するという現状もあります。そこで、女性の心身に起こる変化について正しい知識を身につけ、互いに思いやれる未来を創ってほしいとの思いから、今回の開催に至りました。


・セミナー当日の様子


①そもそも生理ってどんなもの?
まず、女性の体と生理についての基礎知識、生理期間を含めた1ヶ月の身体と心にについて分かりやすくお伝えしました。
生理は100にいれば100通り。これまでBé-A Japanが行ったアンケート内容も踏まえ、感じ方や量、痛みなどが異なること、心身に生じる変化について説明しました。


その中で、生理期間前のPMS(月経前症候群)や排卵痛などにより不調があらわれる場合もあることを伝えると、「女性の多くは1ヶ月の間、何かしらの不調を抱えていることが多いとは知らなかった。これからは、家族を始め、周りの女性にもっと気を配ることができるかもしれない」
「いつか大切な人ができたときに寄り添える声がけができるよう、まずは身近な家族に実践してみようと思う」と前向きな意見があがりました。


② 生理用品って何がある?~女性が毎月使う生理用品事情~
ナプキンやタンポンなどの生理用品、また、吸水ショーツや月経カップなど、注目を集めるフェムテック製品もを実際に手に取りながらご紹介。ナプキンの使用量、交換頻度、費用などの生理用品事情を、数字を交えてお伝えしました。


特に男子生徒が興味深く取り組んでいたのが、吸水実験。
ナプキンやタンポンにスピーディーに吸水されていくのを目の当たりにすると驚きの声が上がったほか「この湿った感じが5~7日間続くと思うと本当に大変。こまめに取り替えるなんて相当な気を遣うと思う」と女性に寄り沿うような発言が多く見受けられました。


また、「数時間おきに替えなくてはならないなんて知らなかった。生理中、常に気を張っているのは本当に大変だろう」と言った声もあがりました。


③防災視点から生理について考えてみよう
防災の日である9月1日。今回企画の中心である本郷学園の社会部は、東日本大震災をきっかけに被災地の訪問取材をするなど、様々な社会活動に取り組んできたことから、「防災視点から考える生理」をテーマにディスカッションを行う運びとなりました。


1つ目のテーマは「非常時(災害時)に家族が生理になってしまったら」。
今後、出会うかもしれない具体的な場面を想定しながら数人のグループを組み生徒同士のディスカッションを行い、発表しました。
「避難生活の中で性被害があることを知った。生理用品を取り替えるタイミングで、トイレに一緒についていくことだけでも安心させてあげられるかもしれない」
という意見や、
「家族であれば、体をさすってあげたりすることもできそう。何かあったら、辛かったら言ってね、と声をかけてあげることも大切」
など、今後身近な人に起こりうるかもしれない場面を想定し、自分たちができることを主体的に考えることができました。


登壇したBe-A Japanの髙橋と中村からは、「いつでも声をかけてね、安心してね、という声がけだけでも気持ちが和らぎます。お互いを思いやる、その気持ちがとても嬉しいですね」と話しました。


2つ目のテーマは「避難所で、もし自分が担当者(責任者)だったら」。
「繰り返し使えるショーツを備蓄するのが良いと思う。気兼ねなく洗えるスペースを、トイレとは別に確保する必要がある」
「サニタリー用品が欲しいと言うことすらストレスかもしれない。QRコードなどを用いて、簡単に申請できるシステムを整えるのはどうだろう」
と、未来の防災が見えるような、従来のものとは違った新たな視点で考えた意見が多く上がりました。


互いの立場を想像しながら、相手に配慮することはこれから社会に出ていく時に必要なこと。共に生きていく女性に起こる生理を知り、いざという時の心構えとその対応について生徒と意見交換をしたことで、Be-A Japanとしても実り多い時間となりました。


・参加学生からの声
「知らないということが人を傷つけてしまうことがあるから、最低限の知識はつけて、寄り添っていきたいと思いました」


「気を遣える、気が付けるかどうかは、普段からどれだけ周りに興味が持てているか、そしてどれだけ生理の知識を持てているかだと思います。気にかけてもらえている、と相手が思えるように声をかけたいです」


「災害時に生理で困ることがあり、自治体として対策を取る必要があると思いました。当事者の立場に立って考える必要があり、他人事ではないことを強く感じた」


「災害時の生理に関する状況を知れて、もっと支援が必要だと感じた。自分には起こらない女性の生理の症状を知れて理解が深まりました」


・セミナー概要
日時: 2022年9月1日(木)14:00~
会場: 本郷中学校・高等学校(本郷学園)
170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
対象:本郷学園社会部+近隣中学校、高等学校の生徒、本郷学園OB
スピーカー: 株式会社Be-A Japan代表取締役CEO 髙橋くみ、商品開発責任者 中村千春
内容:
① そもそも生理ってどんなもの?
②生理用品って何がある?~女性が毎月使う生理用品事情~
③防災視点から生理について考えてみよう


■本郷学園について
2022年に創立百周年を迎える私立中高一貫の男子校です。個性を尊重し、国家有為の人材を育成することを建学の精神として、旧高松藩松平家第十二代松平頼壽(よりなが)伯爵によって創立されました。文武両道をモットーに、生徒たちは勉強だけでなく部活動や委員会活動に熱心に取り組んでいます。


■本郷学園 社会部顧問 松尾弥生先生より セミナーご依頼時にいただいたコメント
本郷学園社会部は中学1年生から高校2年生まで20人前後の個性ある生徒が集まっている部活です。この部活のモットーは「他人の靴を履いてみる」ことです。今回は、女性の生理という、男子中高生が全く知らないであろうことをしっかりと医学レベルから学んでもらい、生理について正しい知識をもち、女性を、そして同時に男性自身も、尊重できる大人になっていってもらえるのではないかと期待し、この出前授業をお願いすることになりました。


■株式会社Be-A Japan代表取締役CEO髙橋くみよりコメント

今年の4月、東日本大震災時の福島原発事故の際、4万9千人の避難者を受け入れた福島県川俣町にBé-A〈ベア〉の吸水ショーツを寄贈させていただくきっかけになったのは、当時避難場所での生理用品不足で町中の生理用品をかき集めたお話をお伺いしたことでした。
人口の半分の女性が人生において40年間も過ごす生理について、男性も女性も正しく知識をつけることで生理に対する偏見や嫌悪感を減らせると思います。
加えて災害大国であるこの日本で、大きなストレスを抱える避難時において、少しでも生理の心配をせずに過ごせる準備を進めることは非常に大事なことだと思います。知識があれば想像力をより働かせることができます。
この度、男子校にて生理のお話をさせていただく機会をいただき、また防災視点からのディスカッションができたことに大変感激いたしました。
このような企画が全国的に広がれば、防災の未来も変わるのではという思いでいます。