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2023.3. 3
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株式会社Be-A Japan(ベアジャパン)3月8日(水)国際女性デーに向け、男子中学生と考える生理セミナーを実施〜日本が抱える『ジェンダーギャップ』問題とは?〜

超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」を展開する株式会社Be-A Japan(ベアジャパン)(本社:東京都渋谷区神宮前、代表取締役:髙橋くみ、取締役:山本未奈子)は、2023年3月1日(水)に、愛知県の学校法人海陽学園 海陽中等教育学校(以下、海陽学園)の中学1年生・2年生を対象に、男子中学校では初となる生理セミナーを実施いたしました。
Be-A Japan CEO髙橋と、商品開発責任者CPO中村が登壇し、生理の基礎知識をお伝えするとともに、翌週に控える3月8日 の国際女性デーにちなみ、男子中学生と考える「国際女性デーとは」についてディスカッションを行いました。



開催背景 なぜ、男子中学生が「生理」を学ぶべき?
Be-A Japanでは、次世代により良い世界を手渡すことを目的としたブランド活動「Girls Be Ambitious Project (ガールズ・ビー・アンビシャスプロジェクト )」を行っています。
プロジェクトの一環として、小中学生親子や学生に向けた生理セミナーをこれまで17回(計346名ご参加)にわたり実施してきました。セミナーでは、タブー視されがちな「生理」について、性別に関係なく知っておくべき事として向き合い、正しい知識と選択肢を伝えることで、誰もが生きやすい社会の創生を目指しています。

今回、学校の授業で生理セミナーを実施した海陽学園は、将来の日本のリーダー育成を目指す全寮制の中高一貫男子校で、性教育にも力を入れている学校です。同校では、多様な価値観に触れることを重んじて定期的に学習の場を設け、将来社会で活躍するための創造力を養う教育を取り入れています。
性別の違いや生理を理由になにかを諦めることのない社会を目指すBe-A Japanと、多様化する社会の中で活躍できる人材の育成を目指す海陽学園の想いが合致し、今回のセミナーが実現しました。

世界人口の半数、約40億人が生物学的には女性です。
海陽学園の生徒たちは全員男性ですが、これから社会に出ていく中で女性と関わる場面が増えるはずです。
母親や兄妹など家族に女性がいる人も多いでしょうし、将来ともに働く人、パートナーになる人、もしかしたら女の子を持つ親になるかもしれません。生理についての正しい知識を知っておくことは、周囲にいる人やこれから関わるであろう人々と不要に距離を置いたり、意図せず傷つけあうことなく、適切な対応ができるきっかけとなるはずです。

生理はタブーじゃない、怖がる必要もない。生理を理由に女性が不当な扱いを受けることもあってはならないこと。経済産業省のデータ*によると、生理痛やPMSなど女性特有の体調不調による労働損失は4,911億円と無視できない数字が出ています。生理をはじめとする女性特有の健康課題は、これからますます社会全体で解決していかなければならない問題です。

今回のセミナーでは3月8日の「国際女性デー」にちなんで、なぜこの日が制定されたのか、その背景には何があったのかなど歴史を知ると共に、「国際女性デー」を男性からみて何を思うかなど、自由なディスカッションも行われました。
社会を変えようと奮闘する女性起業家、国を動かす判断を委ねられる女性大統領など、力強い存在がある一方で、世界にはまだまだ不平等なジェンダー格差が起こっています。
「国際女性デー」を知り、女性のみならず全ての人が関心をもつべき問題として向き合い、自ら考え会話を交わした体験として心に残ったことと思います。

海陽学園の生徒の皆さんが、これからの社会を担う当事者として、身近な人の心身に起こる変化を学び、「生理」について知る機会となった今回の生理セミナーが、生理を他人事とせず、相互を理解し、誰もが生きやすく活躍できる社会を共につくる一歩となることを願っております。



生理セミナーの様子


当日は3部構成でセミナーを行いました。

①生理とは?まずは生理を正しく知ろう
そもそも生理ってどんなこと?女性の体のメカニズムや、生理の基礎知識、生理期間を含めた1ヶ月を通して、身体と心に起こる変化について具体例を交えてお伝えしました。
彼らの周りにいる女性たちに対して、『もしかしたら、今日体調が悪いのかな。』と相手を想いやった想像をするだけで、その行動が変わるかもしれません。

生徒からは、「生理の時、母が頭痛で寝込んでいた。イライラした様子もあった。声をかけてあげればよかったな、と思いました。」
という意見が上がりました。
中村は、「家族に女性がいる人、学校にも女性の先生がいますね。そして、今後社会に出たときには、必然的に女性と関わりながら生活することになります。そうなったときに、生理を知っているか否かで、その対応も変わるはずです。知らなかった、というだけで、傷つけるつもりはないのに傷つけてしまったり、無理をさせてしまったり。そうしたことで相互不理解に陥ってしまい、お互いに嫌な思いをしてしまうことのないよう、『もしかしたら…』という思いやりの気持ちを持って接することができると、お互いに心地よく過ごせますね」
と話しました。

②生理用品ってどんなものがある?~女性が毎月使う生理用品事情~

ナプキンやタンポンなどの生理用品、また、吸水ショーツも実際に手に取っていただきながらご紹介。
男子生徒たちは、物珍しい様子でナプキンやタンポンを手に取りながらも、吸水実験を行う場面では、真剣な眼差しで学ぶ姿が見られました。

③ディスカッション「国際女性デーに考える、日本のジェンダーギャップの現状と、ジェンダー平等の実現に向けできること」 ジェンダーギャップ指数は、日本語では「男女平等格差指数」と言い、性別の違いによって生まれる様々な格差のことを指します。近年の国際社会において、高く注目される指標の一つで、それは主に女性側に対しての問題が多くあり、女性差別として現れています。
146カ国が参加した2022年のデータ*によると、日本は116位。先進国では最下位。
私たちの身近に起こっているジェンダーギャップ。男性だから女性だから、と区別することで起こる不利益について、一人ひとりが学び、男女格差解消のためにどんなことができるか、6グループに分かれてディスカッションを実施し、代表者が発表しました。

ディスカッションテーマは、
①ジェンダーギャップは、どうしてあると思う?
②これってジェンダーギャップでは?と思うこと
③女性の先生がお腹が痛いと言っている、なんと声をかける?


①ジェンダーギャップはどうしてあると思う?というテーマに関しては、「日本は、世界的にみてもまだまだ価値観が古いと感じることもある。女人禁制など、昔ながらの風習が根強く残っていたりもするが、変えていかなくてはならないと感じる」という意見や、「生理があることで、苦痛に耐えながら仕事をしなくてはならない。仕事に支障をきたすと、結局は女性が働きづらくなってしまい、ジェンダーギャップが生まれたと思う」という意見があがり、将来を担う、そして日本を、世界を変えていきたいという生徒の皆さんの想いを感じました。

髙橋は「歴史的、習慣的にあるものを、どう変えていけば誰もが心地よく生きられるかを考えることがまずは大事ですね」、続けて「日本の女性議員の割合は9.9%。 世界の平均は25%と、決して多くはないけれど、徐々に女性の割合も増えてきています。なんと、アフリカのルワンダは、おおよそ6割が女性議員。女性議員が少ない=女性の声が届きにくい、というのは問題ですね。大きく国を動かすためには、見逃せない現状です。」とお伝えしました。
「イメージ、先入観をもたれていることも多いですよね。例えば、『男は泣くんじゃない』『強くなくてはいけない』というのもジェンダー性別。男性だから、女性だからこうでなくてはいけない、という考えも変えていくべきですね」と中村が話しました。

テーマを身近な問題に落とし込みながら、当事者となって考える姿をみて、若い世代から新しい目線で物事を考え発信する力を目の当たりにし、私たち大人も考えさせられる機会となりました。


セミナー概要
・日時: 2023年3月1日(水)14:10~16:00(2年生)、16:10〜18:00(1年生)
・会場: 学校法人海陽学園 海陽中等教育学校
・対象: 海陽中等教育学校2年生、1年生男子
・内容:
1 そもそも生理ってどんなもの?
2 生理用品って何がある?~女性が毎月使う生理用品事情~
3 ディスカッション“国際女性デーに考える。日本のジェンダーギャップの現状と、ジェンダー平等の実現に向けできること”

・スピーカー:
株式会社Be-A Japan代表取締役CEO 髙橋くみ
株式会社Be-A Japan 商品開発責任者CPO 中村千春


株式会社Be-A Japan代表取締役CEO 髙橋くみ

UCL(ロンドン⼤学)卒業後、外資系映画会社、外資系アパレル会社を経て、共同経営者の⼭本未奈⼦と共にMNC New York株式会社を設⽴。シングルマザーに育てられたこともあり「ジェンダー平等」
「⼥性のエンパワーメント」には⼈⼀倍の関⼼と持論を持つ。
2020年3⽉には株式会社Be-A Japanを設⽴。家族と住むアメリカ・ロサンゼルスと日本を⾏き来しながら経営を⾏う傍ら、生理や女性活躍推進に関してのセミナー等を積極的に行っている。
2022年5⽉、株式会社V Holdingsを⼭本と共に設⽴。
「(まずは)日本で一番女性を幸せにする」をミッションに掲げている。二児の母。

■コメント
我々Bé-A〈ベア〉は社会においての生理のタブーを変えていきたいと強く願っています。「次世代のリーダーを育てる」日本でも有数の進学校である海陽学園にてこのような貴重な機会を頂戴し、授業の一貫として生理セミナーを開催させていただいたこと、我々を信頼してくださったことに心より感謝いたします。
より良い社会とは男性も女性も真に活躍できる世界だと思っております。その為には生物学的違いを知り、女性たちがどのように生理と人生を過ごしているかを知識として持つことは大切なことだと思っております。
今回、中学2年生、1年生に向けての生理セミナーで、日本のジェンダーギャップやジェンダー平等についての話もしながら生理についての話に本当に熱心に聞いてくれたこと、考えてくれたことを大変嬉しく思いました。


■参加した生徒の声
・生理が12才ごろからということが一番驚きました。(小学校の時の)同級生も生理になっていたのかと知って、あの時どんな気持ちだったのかな、と知りたくなりました。(中学2年生)

・(女性に対して)今まで生理と分からなかったけれど、今からふり返ると「生理だったのかも」と思うことがいくつかあって少し後悔しています。この講座を見て気づけてよかったです。(中学2年生)

・女性が「穢れ」として扱われたということはとてもショック。ジェンダー差別は最近も残っていることが興味深かった。(中学2年生)

■セミナーを企画した先生の声
海陽中等教育学校 2年学年主任 武田眞史先生
海陽学園では、生徒の視野を広げる教育の一環として性教育も重要視しています。2年生はこれまで「性の多様性」や「ルッキズム」、「インターネットにおける性」などをテーマにした授業を5回にわたって実施してきました。その1年間の性教育を締めくくる良い教材はないか探していたところ、保健体育の教員を通じてBe-A Japan の皆さんの活動を知り、男性教員が多い中で自分たちでは語ることができない内容のセミナーができると考え、お願いしました。
生徒たちも初めて知ること、触れることが多く、普段の授業以上に真剣なまなざしで参加し、大いに知見を広げることができました。このセミナーを通して、男女の違いを正しく理解した上で、他者に対する心遣いができる人間に育ってくれることと思います。

■海陽学園について


海陽学園は「日本のリーダーを担う人材の不足」という危機感から、トヨタ自動車、JR東海、中部電力を中心に80社を超える企業の賛同によって設立された全寮制の中高一貫男子校です。イギリスの名門校をモデルにした全寮制の学園は、教育の場であると同時に、家庭でもあり、遊び場でもあり、言わば一つの社会です。
生徒たちは、教室での「基礎学力」の徹底した修得に加えて、ハウス(寮) 生活を通じて仲間との価値観の違いを乗り越え、互いに高め合いながら、「社会で活躍するための能力」を育みます。
海陽学園は、これらの能力をバランスよく鍛え、生徒一人ひとりの「志」を醸成することにより、将来の日本を牽引する明るく希望に満ちた人材の育成を目指しています。

【学校概要】
校名:学校法人海陽学園 海陽中等教育学校
所在地:〒443-8588 愛知県蒲郡市海陽町三丁目12番地1
理事長:水野明久/校長:西村英明
海陽学園公式サイト:https://www.kaiyo.ac.jp/


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