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2023.11.22
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SIMPLISSE代表 山本未奈子、分子栄養学カウンセラー山崎麻央とともに『私の機嫌は「腸」でとる』をテーマにトークセッションを実施

インナーケア、スキンケアを展開し、ライフステージに応じて女性をサポートするウェルネスブランド「SIMPLISSE /シンプリス」(MNC New York株式会社:代表取締役 山本未奈子)は、2023年11月14日に、『SIMPLISSE CHO-KATSU ACTIVE PRO / シンプリス チョーカツ アクティブ プロ』の新発売に際し、
『山本未奈子と山崎麻央が語る、私の機嫌は「腸」でとる』をテーマに、ソラーチェ代官山代表/分子栄養学カウンセラーの山崎麻央さんをお迎えし、トークセッションを実施いたしました。


まず初めにSIMPLISSE代表の山本未奈子より、腸に着目したきっかけ、そして腸活の大切さを実感したことをお話ししました。
「昨年、更年期障害で体調を崩し、自分だけでなく、同じく更年期の不調に悩まされる方々のお声を聞きました。その中で、睡眠不足 または 睡眠が浅いことが不調の引き金になっている人も多いことに気づきましたが、それもまた腸の影響が大きいものであることを知り、口にするものを見直したり、ファスティングを取り入れたり、腸に良い生活を意識することで、睡眠の質が上がり、心身ともに軽やかになっていくことを身をもって実感しました。」


体に必要な栄養素を吸収するのも、ウイルスやアレルゲンなど外的の侵入から体を守るのも腸。だからこそ、その健やかさが体全体の健康、ひいては美容につながると考えるSIMPLISSEは、人が生きていくために必要不可欠な働きを担う、まさに健康の要とも言える器官である腸を整えることで、心も体も健やかになれるということに辿り着いたのです。


お通じ改善で肌が綺麗になる!?それどころじゃない!『腸活』のメリット
山本からは、私たちの腸内には1000種類、100兆個以上の腸内細菌が生息し、重さにするとなんと1.5kgにもなるということを。
山崎さんからは、腸内細菌は、私たちが食べたものを消化し、ビタミンの生成や、外から入ってきた病原菌の抑制、体に有害な毒性の軽減などをしていること。ここ10年ほどの研究で、今までわからなかった腸の働きや腸と脳が密接な関係が解明され、腸内環境が整うことで自律神経も安定するという考えも浸透してきたことを
話し、いかに私たちにとって『腸』が大切な役割を果たしているかをお伝えしました。


また、腸活のメリットを具体的に掘り下げ、山本は美容の専門家の視点から美肌やアンチエイジングと腸の関係を解説。
「腸の鏡とも言われる肌は、腸内に悪玉菌が多く汚れている場合、腸壁で栄養がしっかり吸収することができず、血液が栄養不足の状態で全身へ運ばれることに。そうすると、どんよりとくすんだ肌になったり、ニキビや吹き出物、シワやシミなどの原因にもダイレクトにつながります。腸の善玉菌を増やして動きを良くし、皮膚まで血を巡らせることで、透明感のあるみずみずしい、血色の良い肌を取り戻すことができます。」 
と言及し、続けて自身が強く実感した睡眠と腸の関係において、
「私たちが眠気をもよおすのは、睡眠ホルモンのメラトニンの作用によるもの。メラトニンの原料であるセロトニンという幸せホルモンの90%は腸で作られます。腸の状態が良いと眠りの質が良くなります。」
とも話しました。


山崎さんは、分子栄養学の専門家の視点から、アレルギーや免疫力と腸の関係について解説。
「アレルギー反応を引き起こすのは、リンパ球という白血球の一部。私たちの体内には、生まれつき、免疫を強めるリンパ球と、免疫が行き過ぎないように抑えるリンパ球があり、このバランスが取れていることで、重い感染症にかからず、ひどいアレルギーにも悩まされずに生きています。腸を整えることはアレルギーの抑制にもつながります」
「免疫力の向上も腸活で叶えられることの一つ。免疫細胞の約7割は腸に生息していますが、腸には、口から侵入したウイルスや病原体の侵入をブロックするために、それらと戦う抗体が大量に存在し、体を守っています。近年、この腸内細菌と腸管免疫は相互に影響し合う深い関係にあることが明らかになりました。腸内細菌のバランスがよいと、免疫細胞が活性化されて病原体と戦う抗体が効率よく生み出され、免疫の調整機能もよく働くようになります。」と話しました。


まさに、私たちの体と心の健康は腸がカギを握っているといっても過言ではないこと。私たちが感じている日々の不調は、腸内環境を整えることで解決することが多いことをお話ししました。


“『腸』で機嫌が取れる”ってどういうこと?
緊張するとお腹が痛くなったり、旅行先などで環境が変わると便秘になったり。これは、脳が自律神経を介して腸にストレスの刺激を与えることで起こる「脳腸相関」による現象。これまで脳が司っていると思われてきた感情の起伏について、最近の研究で腸内環境の影響を受けていることがわかってきたことをお伝えしました。
その逆として、腸からの指令で脳が刺激を受けるなど、脳と腸が常に信号を送り合っている事柄について、経験談など具体例を交えながらお話ししました。


例えば、心を落ち着かせたりリラックスさせる働きから”幸せホルモン”とも呼ばれる「セロトニン」は、感情を左右するにもかかわらず脳で生成されるのはほんのわずか。実に90%は腸で作られています。去年山本が“更年期うつ”で寝込んだ時も、そもそもの発端は過度なストレスであったと思われるものの、同時にひどい便秘にも悩まされていたと話し、脳との影響で腸内環境も相当悪化していたであろうということ、メンタルが腸と深く関わっていることを、身をもって知ったと振り返りました。


分子栄養学の観点からみる、内から、外からの『腸活』
分子栄養学の観点から、すぐに実践できる腸活について、山崎さんから3つのポイントをお話ししました。


1)腸の炎症をとる
いま、日本人の7割が、腸に炎症を抱えている状態だと言われている現状とともに、正常な腸には、栄養素などの必要なものを吸収しつつ、細菌やウイルスなどの不要なものを瞬時に判断して捨てる、という高度なシステムが整っている仕組みがあること。また、腸に炎症が起きている場合、バリア機能が低下していることにより、有害物が血管などを通し体内に漏れ出てしまうリーキーガットを引き起こすため、全身の炎症を引き起こし、さまざまな疾病や体調不良にも関わることをお伝えしました。
それらの原因は、ストレス、アルコールの摂りすぎ、食生活の乱れによる、腸内環境の悪化であると加えました。


2)腸に良い食べ物をとる
腸の炎症をとり、バリア機能を回復させるため、食事の重要性を今一度お伝えしました。
食物繊維、発酵食品など腸に良いとされる食品をとることはもちろん、ダイエットのためにと敬遠されがちな炭水化物について、善玉菌が増えるための材料であることから、良質な穀物をむしろしっかりとることが大切であると語りました。


3)ファスティングをする
ファスティングをすると、胃腸が休まることで消化吸収の働きよりも代謝・排出する働きが強まる結果、不要な毒素や老廃物のデトックスができるメリットを説明。ファスティング後には、通常時100兆個と言われている腸内細菌が一時的に1,000万個まで減少し、腸壁は乳児のような状態になること、そこから善玉菌が増加することで、成人後には大きな変化が難しいと言われている定住菌の変化が起きる可能性についても示唆しました。
山本は、SIMPLISSEが定期的に実施しているグループファスティングでのお客様の心身の変化や、自身が始めたグルテンフリー(小麦や乳製品の除去)によって、腸内環境が改善し、全身のだるさが軽減したり、体型や心の状態も変化したことについて語りました。


続いて、近年注目の腸活の概念『ポストバイオティクス』について解説。

これまでの腸活は、生きたまま腸に届いて良い働きをする菌『プロバイオティクス』、
腸内の善玉菌を活性化させるためにエサとなる食物繊維などの『プレバイオティクス』、
そして、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて両方の相乗効果を得る『シンバイオティクス』が主流でしたが、
さらに研究が進み、今、注目ワードになりつつあるのが、
『ポストバイオティクス』。


ポストバイオティクスとは、食品成分を材料に腸内細菌がつくり出す健康に有用な代謝産物や、乳酸菌の死菌のことで、これまでのいずれのバイオティクスも“腸内細菌を活性化させることで、その先の免疫UPや肌状態の改善などに間接的に働きかける”ものだったのに対し、”ポストバイオティクスは、腸内細菌叢を経由することなく直接的に体に作用するもの”であることを説明しました。


腸内環境を整えると体の様々な部位やいろいろな体質などに影響を及ぼすのは、腸内細菌が腸でつくり出した「ポストバイオティクス」が腸から吸収されて体中で働いているからであるとわかり、腸研究はさらに進んだこと。また、乳酸菌の死菌(培養した乳酸菌を加熱殺菌処理加工した死菌体)にも同様の働きがあることが次々に解明されたこと。


さらには、乳酸菌の死菌は培養時に菌体活性が最も活発になるタイミングで殺菌処理を行うため、その菌株が持つ機能性を余すことなく発揮させることができるのも特徴であり、生菌と比較して原料中の乳酸菌数を多く保有できるメリットもあわせて詳しくお伝えしました。

山本は、
「腸内細菌の種類は人によっても様々。国や人種によっても違いがあることもわかっています。日本人は、昔から穀物や発酵食品をとる文化。先祖代々受け継がれてきた、日本人ならではの腸内細菌のバランスがあります。日本人には日本の風土にあった乳酸菌を摂る方が効果的ですね」
ともお話しました。


最後に、トレーナーでも山崎さんによる「腸活ストレッチ」をご来場の皆さまとともに行い、適度な運動を日頃から心がけることも、腸内環境の安定につながると話しました。
『第二の脳』とも言われるほど、私たちにとって重要な役割を担う『腸』。
改めて『腸活』の大事さを学ぶ機会となりました。


■ 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー / ソラーチェ代官山 代表 山崎麻央


加圧トレーニングやピラティス、インディバ、食カウンセリングほか、多角的に体のケアを 行うプライベートスタジオ ソラーチェ代官山を主催。スタジオで自ら指導を行うほか、セミナー講師、雑誌や書籍の監修等でも活躍。
また、化粧品、健康食品等の開発にも携わっている。講談社『#腹筋女子〜お腹が割れたら人生変わった!〜』・三笠書房「10秒痩せストレッチ〜一生太らない!気持ちよく痩せる〜」が話題。